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2010年5月

2010.5.30 コンタクト(2)

 次に、②ボディコンタクトを考えてみます。
社交ダンス界では、お腹をお互いにしっかり付けてワンピースになって踊れ、と言う言葉を聞く場合が多いのですが、これは糊で貼りつけたようにして2人が1つになって踊るのだと勘違いしないでください。
1人1人別な身体が、同じように身体を動かして同じタイミングで踊る為のコンタクトなのです。
ハードなコンタクトになると、身体全体に力が入って、全身の躍動感が出せない窮屈なダンスになってしまいます。
ですから、お腹のコンタクトは、お互いの服が触れてはいるが身体は触っているかいないか位の状態が理想的です。
しかし、そのような状態はプロのトップクラス同士でないとなかなか難しい事なので、私は生徒さんには、あまりコンタクトの意識はさせないで、むしろ少しくらい離れてもいいから伸び伸びと身体を使うように言っています。
それでも、あまりルーズに身体が離れすぎては当然上手く踊れませんから、気を付けてください。

お腹のコンタクトはピッタリとつき過ぎてはいけないと言いましたが、他にも理由があります。
社交ダンスが踊れる皆さんは、男性と女性とが真正面に立っていないという事は解っていると思いますが、おおよその感じで身体半分くらいお互いに左へずれています。
しかし、踊っている間に、アウトサイドパートナー(右足を相手の向かって左外側へステップする)とか、ロックステップ(足を交差するステップ)とか、プロムナードポジション(2人でV字型で前進する)とかでは、おおよその感じで更に左へ、合計で3/4位左へずれます。
しかし、逆に相手に対して右側へずれる事は絶対にありません。
つまり、お腹のコンタクトは横方向には随時少し移動しているわけですから、ピッタリと付けてはいけないわけです。
よく、男性がお腹と右腕で女性を抱えている人がいますが、これではお腹のコンタクトをずらす事ができないので、初心者の方を除いては上手く踊る事が出来ないので注意してください。
以上のように、2人のお腹は横方向にずれますが、上下方向には絶対にずれてはいけません。
リードと勘違いして、お腹で女性を押す人もよくいますが、これも当然悪いコンタクトです。

2010.5.21 コンタクト(1)

 掲示板にコンタクトの話が載っているので、今回は私も社交ダンスのコンタクトについて考えてみます。
コンタクトとは、社交ダンスを踊る時に男性と女性が接触している身体の部分の事です。
ワルツ等のスタンダード種目では次の4ヶ所のコンタクトがあります。
①男性の左手と女性の右手
②ボディ、つまり2人のお腹
③男性の右手・右前腕と女性の左肩甲骨・左上腕
④男性の右上腕と女性の左手・左前腕
これらの身体の部分が全体でバランスのとれたコンタクトになり、ほぼ一定の状態を保ちながら踊っていくわけですが、それが他のダンスに比べて社交ダンスの一番難しいところと言えるでしょう。
ですから、男性と女性とである程度正確で、身体を上手く使ったコンタクトができて踊れると、2人で一体感を感じたとても楽しい社交ダンスを踊れるわけです。
逆に、コンタクトを不正確に、つまり窮屈すぎたり、身体の使い方が悪い状態で踊ると、他のダンスに比べてとても低レベルのダンスになってしまい、ただの風俗になってしまうでしょう。

それでは、①男性の左手と女性の右手のコンタクトを考えてみます。
手には力を入れないが、しっかりと握ります。
つまり、“つかむ”のではなく、“握る”ことがポイントです。
よく、男性が親指と人差し指で女性の4本の指をつかんでいる方がいますが、つかむ動作をすると、手に力が入って、女性の手を痛めます。
親指に対して小指・薬指を使うと握る動作になり、柔らかく女性の手とコンタクトができます。
又、男性の左肘と女性の右肘は完全に力を抜き、肩の力、つまり三角筋・僧帽筋・大胸筋なども力を抜いてください。
それらに力が入っていると、男性の左手と女性の右手のコンタクトによって、お互いの肩や肘を痛める原因になります。
一般の方でも、競技会に出ている方でも、この原因で肩とか肘を、場合によっては肋骨までも痛めている方が少なからずいるようです。

2010.5.2 専科について

 昨年から専科を開始しましたが、このクラスがどういうクラスであるかという事をご紹介いたします。
それを説明する上で、2つのポイントがあります。
今年の専科は、2月からワルツ専科とフォックストロット専科の2クラスを行っていて3ヶ月が経過しましたが、両クラスともベーシックのグループ、つまり中級で行う1日目のグループだけを延々と練習してきました。
しかし、皆さんからは不満が出るどころか、逆に一生懸命で、このままあと6カ月でも1年でも同じことをやっていても黙々と練習し続けるのではないかと思うくらい熱心です。
一般には、社交ダンスを習っていると、もっといろいろなステップをやりたいと思い、気が散りやすいのですが、専科のレッスンを通じて基本の重要さと楽しさを知ってもらえて、同じ事を何回も何回も根気よく練習し続ける事が上達の早道である、と皆さんが感じてきているからなのでしょう。
これが専科の第1のポイントです。
このようなレッスンも、自分をまだ未熟な発展途上の生徒だと考えている方ばかりだからできるのであって、自分が上達してきて自信を持つのはとても良いことなのですが、それが自信過剰になってしまうと、このような基本ばかりの集中レッスンができなくなって、その結果、進歩が止まってしまうのだと思います。

又この時間は、“生徒同士で教えない”という暗黙の了解があり、皆さんが自分の身体の動作だけを考えて練習している事がレッスンにとても良い緊張感をもたらしていて、それが皆さんの気持ちが1つになったレッスンができている要因でもあると思います。
更に、一緒に参加している先生方が、率先してそのように練習して、無言のうちに皆さんを引っ張っていってくれている事も見逃せません。
これが第2のポイントです。
このように皆さんが高い意識を持って練習している姿は、私にとって今までやりたかった理想のクラスレッスンに近いものになっていますし、学院が将来進むべき1つの方向ではないかと考えています。

現在のクラスのメンバーは、ここ数年のフォーメーションに参加した皆さんが中心になっています。
フォーメーションの練習と出場を通じて、社交ダンスに取り組む考え方や姿勢が変わってきているのだと感じています。
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