2010.5.21 コンタクト(1)

 掲示板にコンタクトの話が載っているので、今回は私も社交ダンスのコンタクトについて考えてみます。
コンタクトとは、社交ダンスを踊る時に男性と女性が接触している身体の部分の事です。
ワルツ等のスタンダード種目では次の4ヶ所のコンタクトがあります。
①男性の左手と女性の右手
②ボディ、つまり2人のお腹
③男性の右手・右前腕と女性の左肩甲骨・左上腕
④男性の右上腕と女性の左手・左前腕
これらの身体の部分が全体でバランスのとれたコンタクトになり、ほぼ一定の状態を保ちながら踊っていくわけですが、それが他のダンスに比べて社交ダンスの一番難しいところと言えるでしょう。
ですから、男性と女性とである程度正確で、身体を上手く使ったコンタクトができて踊れると、2人で一体感を感じたとても楽しい社交ダンスを踊れるわけです。
逆に、コンタクトを不正確に、つまり窮屈すぎたり、身体の使い方が悪い状態で踊ると、他のダンスに比べてとても低レベルのダンスになってしまい、ただの風俗になってしまうでしょう。

それでは、①男性の左手と女性の右手のコンタクトを考えてみます。
手には力を入れないが、しっかりと握ります。
つまり、“つかむ”のではなく、“握る”ことがポイントです。
よく、男性が親指と人差し指で女性の4本の指をつかんでいる方がいますが、つかむ動作をすると、手に力が入って、女性の手を痛めます。
親指に対して小指・薬指を使うと握る動作になり、柔らかく女性の手とコンタクトができます。
又、男性の左肘と女性の右肘は完全に力を抜き、肩の力、つまり三角筋・僧帽筋・大胸筋なども力を抜いてください。
それらに力が入っていると、男性の左手と女性の右手のコンタクトによって、お互いの肩や肘を痛める原因になります。
一般の方でも、競技会に出ている方でも、この原因で肩とか肘を、場合によっては肋骨までも痛めている方が少なからずいるようです。