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2010年11月

朝のひと時

毎朝、私は教室には9時頃出て、レッスン開始までの1時間くらいをいろいろな準備に充てています。

気に入ったダンス音楽を聴きながら、柔軟運動をし、今日のレッスン内容を考えたり、ダンスの身体の使い方を研究したり、学院長日記を考えたりと、のんびりした時間を過ごしています。

又、窓の外を出勤中の若い人たちやウォーキングをしている中高年の人たちを眺める時もあります。

あの歩き方は悪い、あの歩き方は素晴らしい、などと品定めをします。

その中でも、ウォーキングの人たちの歩き方は、感心しない歩き方をしている方が意外と多いと感じています。

 

教室の窓から見下ろすと目の前には橋がありますが、毎朝その上の電線には100羽以上のハトが留っています。

そのハトたちが皆、同じある方向を向いて留っているのです。

それは何故かというと、9時半頃になると、橋の上に餌をあげるおじいさんが来るので、その方向を向いて皆で、まだかまだかとじっと待っているからなのです。

1つ発見した事は、私たちは遠くからはハトを識別できないのに、ハトは人間を識別できるのだということです。

そのおじいさんが向こうから歩いてくると、何十羽というハトが飛んで行って、おじいさんのまわりを嬉しそうに飛び回るからです。

それだけでなく、橋の下にもたくさんの魚や水鳥が集まってきているのです。

ハトの糞害を言う方もいると思いますし、それで困っている方も多いと思います。

しかし、ただ眺めているだけで無責任とは思いますが、その光景を眺めていると、朝から何かとても嬉しくなってしまうのです。

ハトも、魚も、水鳥も、おじいさんも、きっと1日のうちで最も楽しいひと時なのでしょう。

肩を抜く

最近の個人レッスンやクラスレッスンで、私はさかんに「肩を抜いてください」と連呼していますが、生徒さん達に「踊りやすくなる」という声が多いので、それを説明します。

「肩を抜く」という感覚は、前回に説明した肩の3つの分類のうちのAの部分に対してBの部分をバラバラにして後ろへ少し落とした感じです。

これは誰でも出来ることなのですが、踊っている時には気がつかない場合が多いと思います。

このように肩の部分を微調整すると、以下のように驚くほどのいろいろな効果が出てきます。

①先ず、肩の力が抜け、腕にも力が入らなくなります。

よくある悪いホールド、つまり安易にホールドをキープしようとする為に、両肘を張ったホールドにするとAの部分とBの部分が固まって、その結果、腕に力が入り、身体全体にも力が入ってしまうのです。

②肩を抜くと、背骨が伸びてスタイルが良くなります。

ワルツ等でライズをする時に、両肩を抜くように意識するとボディライズがしっかりとできます。

③肩を抜くことによって、ステップする時に肩甲骨、鎖骨から動きやすくなり、つまり2軸で動くことができます。

肩を固めてしまうと、身体が1軸になってしまいます。

④更に、ワルツ等でロアーする時に、腰が崩れずにしっかりと安定した動きができます。

やはりこの場合も、ホールドをキープしようとして肘を張り過ぎていると、肩に力が入ってしまい、その結果、上体ばかり強くなって、下半身が弱い踊りになってしまいます。

 

  日常でも、肩が凝る人は肩が固まっているわけですから、ダンスが上達するにしたがって肩が凝らなくなってきます。

皆さんも、肩を柔らかくして肩を抜いて踊れるようになれば、必ず社交ダンスが上達しますから頑張ってください。

肩について

身体の力を抜くということは、上体の肩周辺の部分を上手く使うことでもあります。

その肩周辺の骨とは、肩甲骨、鎖骨、上腕骨の3つからなります。

肩周辺の骨の動きはとても大事なのですが、それを説明する前に、一般的に肩という言葉が非常に曖昧に使われていると思いますので、そのことについて考えてみます。

広辞苑では、「人の胴体の腕が接する部分の上部」となっていて、何だかわかりにくい表現がなされています。

 

一般に考えられる“肩”の意味としては次の3つがあると思います。

1つ目(A)は、首のつけ根の付近から、いわゆる肩の先端の骨の近くまで。

肩が凝った時に揉む筋肉の部分、ショルダーバッグを肩にかける部分です。

2つ目(B)は、いわゆる肩の先端の部分。

肩幅を測る場合にはこの先端から測ります。

人とすれ違った時に、肩が触った触らないともめたりするあたり。

3つ目(C)は,AとBの両方の部分。

 

以上のように、肩という言葉はいろいろに使われているようですが、社交ダンスを踊る場合にはどのように考えるべきでしょうか。

教師試験の勉強をしたり、ダンスの技術書を読んだりしている方は、ショルダーリードという言葉をご存じだと思いますし、或は、タンゴでは前進ウォークの時に右のショルダーを先行させる等という言葉を使います。

これらの場合のショルダーつまり肩とは、一般にはBかCの部分と考えられているようですが、正確にはAの部分だと考えないと、正しいダンス技術は理解できないと思います。

私がダンスを教える時に、身体の部位を表現する言葉の数が足りないなと、いつも思うのです。
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