京王線に乗って

 「どこへ行くにも自動車」生活の私ですが、時々京王線に乗って新宿まで出かけることもあります。
たまに1人で電車に乗っても、いろいろと考えていると、結構退屈はしないものですね。
例えば・・・車内を見渡すと、背中を丸めて座っている人の多いことに目が向いてしまいます。
男性の多くは、足の爪先を外に開いて座っていますが、座った(つまり腰が抜けた)状態で爪先を外に開くと、背骨を伸ばしにくくなるからで、背中が丸まるのは当然のことと思います。
将来の頸椎症、腰痛、膝関節症等の予備軍だな、或はもうすでに痛めているかもしれないな、などと想像してしまいます。
逆に、女性の多くは、足の爪先を内に向けている方が多く、男性の外向きよりは少しはましかな、というところです。
そして、たまに、両足の爪先を平行にしている方を見かけます。
シートに深く座って、腰巾に膝を少し広げて(ミニスカートの女性は無理かな?)、その巾で両足の爪先を真っ直ぐ前に向けて座ると、背骨を真っ直ぐに伸ばして正しく座れます。
そういう人を見ると、きっとこの方は身体が健康なんだろうな、と思います。

 新宿駅について、駅構内や地下道を歩いていても、同じように、向かい側から歩いてくる人の爪先に目が行きます。
やはり、爪先を外に向けて歩いている人が圧倒的に多いのです。
これも、脚を腰巾にして、爪先を真っ直ぐ前方に向けて歩くと、姿勢良く、疲れないで、そして速く歩けるのになあ、と思います。
これらの足の使い方は、社交ダンスのスタンダード種目を踊る時の基本となる、“2軸2トラック”歩行ということになります。

 生徒さんからも「最近は、歩いている人の姿勢や歩き方に、自然に目が行ってしまう」という話をよく聞くようになりましたが、私と同じような感覚になってきているのかな、と内心しめしめと思っています。