デコルテという言葉を知っていますか?

突然ですが、皆さんは“デコルテ”という言葉をご存知でしょうか?
女性は時々聞くことのある言葉だと思いますが、男性は聞いたこともない方が多いのではないでしょうか。
実は、私もつい最近覚えたばかりの言葉なのです。
そして、この言葉を見つけたことにより、私の踊りの感覚を、今まで以上に皆さんに的確に伝えることができるようになったと思っています。
ネットで調べてみると、「エステティックサロン、ファッションなどの各業界においては、胸の谷間を含む、首筋から胸元にかけての部分を指して、フランス語でデコルテと呼ぶ。」となっています。
ここで、日本語の訳語が見当たらないということは、日本においては元々そのような体の部位に対する意識があまりなかったのではないかと考えられます。

前置きが長くなってしまいましたが、社交ダンスを踊る時には、この知る人ぞ知るデコルテという身体の部位はとても重要な役目を果たしているのです。
お尻を少し締めて、腹直筋を伸ばして、このデコルテという部分を持ち上げて膨らますように意識できると、格段に上手く踊れるようになります。
具体的な効果として、顔が下を向かない、顔が下を向かないだけでなく視線も下に落ちないので、顔に生き生きと表情が出てきて、外見が良くなるだけでなく、腰が入り、上体が伸びて身体全体のバランスが良くなります。
更に、肩の力を抜いても、ホールドをしっかりと決めることができるようになります。
但し、これに似ていてよく見られるのですが、悪い形として、胸を前に突き出してしまう、いわゆる“ハト胸デッ尻”になってしまったり、ホールドを固める目的からか、両肘を後ろへ張ってしまう為に、デコルテの部分を固めてしまう形などがありますので、しっかりと区別をしてください。
また、お腹をへっ込ますと、悪名高い(?)胸式呼吸になってしまうので気をつけてください。

先ずは皆さん、日常の生活の中でデコルテを意識すること、そして歩く時には腹直筋を伸ばして、デコルテを少し持ち上げるように歩いてみましょう。
上手くできると、素敵に歩けると思いますよ。
そして、社交ダンスを踊る時に使ってみましょう。