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2012年6月

首と鎖骨

前回は首周辺の筋肉についてでしたが、今回は首と鎖骨の関連について考えてみます。
腕を動かす時の一番の基点となるのは鎖骨である、と以前からお話ししていますが、女性の美しい首のラインと動きを、或はラテン種目における個性的な顔の表情を陰で演出しているのも、鎖骨なのです。
もちろん、男性の首に関しても同じことが言えます。

左の方へ首を向ける時には、両鎖骨のうちの左の鎖骨を前に“ずらす
”、右へ首を向ける時には右の鎖骨を前に“ずらす”と、首にしっかりとした手ごたえを感じる位置が見つかります。
両鎖骨が並んでいたり、逆の鎖骨を前にずらしても首は安定しません。
スタンダード種目の女性の場合、顔の微妙な向きやネックラインを外見で決める方が多いようですが、それでは合理的な身体の使い方となっていない為に、上体に余分の力が入ったり、首が向いている方向に身体が捩じれたりして身体全体のバランスを壊してしまっています。
そして、顔の向きが変わる時には、必ず鎖骨の動きと連動して動かすことが重要となりますので、顔の向きを絶えず変えることを要求される女性は大変だと私は思っています。
男性では、右ホールドで女性を抱えている方を良く見かけますが、これは、首は左を向いているのに右鎖骨が前にずれているという典型的な悪い形です。
このように、首の動きと常に連動させて鎖骨を動かさないといけないのですが、ホールドに力が入っている人、肩が上がっている人や逆に下げ過ぎている人などは鎖骨が固まってしまい、首のラインと動きが悪くなり、顔の表情も無くなってしまうのです。

首を伸ばす

今年初めてのブログになります。
それでは、肩こりの話から始めましょう。
世の中には肩こりに悩まされている方は多いと思いますが、一般的にいって、首が伸びている方には肩こりはないように思います

それどころか、“鶴は千年、亀は万年”と言われるように、首が長い人は長生きするとも言われていますが・・・どうでしょうか。
力仕事をしている人が肩こりになるのはもちろん、ここでは日常の一般的な場合について考えてみます。

もし、首の筋肉が伸びていないと、背骨を吊り上げられない、つまり姿勢が悪くなりますので、身体全体が下がり気味になります。
すると、首の下の肩まわりの筋肉に力を入れて身体を支えることになる為に肩が凝ってきます。
但し、顎(あご)を上げて首を伸ばしたと勘違いされるケースが多いので気をつけてください。
そこで、具体的な筋肉について説明します。
人体筋肉図が手に入るようであれば、以下を確認してみてください。
首の後ろ側では“板状筋(ばんじょうきん)”という筋肉、横側では“胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)”という筋肉、前側では“顎舌骨筋(がくぜっこつきん)”“胸鎖舌骨筋”という筋肉が中心的に首を支えていますので、これらの筋肉を意識して使うように練習すると、確実に首が伸び、背骨を吊り上げることができます。
私がレッスンで、時々皆さんの首を持ち上げることがありますが、あれは板状筋を伸ばしているのです。
頸椎症をあちこちの医者に治療してもらったのに治らなかったのを、私が板状筋を伸ばして治ったという生徒さんもいらっしゃいます。
以上のように、首の筋肉を正しく使って首を伸ばすと、腕と肩を支えている筋肉群、つまり“僧帽筋”“三角筋”“大胸筋”から力を抜くことができます。
この3つの筋肉に力が入り過ぎることが、肩こりの原因になっているのですが、実は首の筋肉が上手く使えていないとも言えるのです。
首と肩周辺の筋肉については、私のレッスンを受けられている方には教室で実地にご説明していますが、これらの筋肉を具体的に知って、意識することにより、全身を使った柔らかい動きを身につけてきている生徒さんが最近増えていると思います。

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