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2014年3月

腰の3軸をずらす

   身体を3軸に分けることが理解出来たら、その3軸をどのように動かすかが問題になります。
 最も基本的で重要なことは、中心軸を上へ、左右軸を下へずらすことです。決して、3軸を固めてしまわないことです。
つまり、中心軸とは身体の本体の部分であり、左右軸はこの身体の本体を移動させる働きをします。
 まず、腰の部分から説明します。
 腰の3軸が固まっていては、つまり骨盤の両腸骨と仙骨とが固まっていれば(腰が固い状態)、左右軸の脚を動かした時に、身体の本体が不安定になってしまいます。
中心軸と左右軸の間に遊びを作ることにより(腰が柔らかい状態)、脚のさまざまな動きに対して身体の本体が常に安定していられるのです。
この時に、中心軸、つまり仙骨・恥骨が下に、左右軸、つまり両腸骨が上にずれていると、腰は柔らかくても、よく言われる「へっぴり腰」「腰が抜けた」状態になり、運動する上での悪い形になります。
逆に、中心軸を上に、左右軸を下にずらすように意識することが非常に重要で、そうすると「腰が入った」状態になり、良い姿勢で、力が入り過ぎないで、身体全体がしっかりした、運動する上での最も重要な基本形となります。
この時の腰の感覚が、よく言われる「丹田に意識を持つ」という状態だと私は考えます。
ここで気をつけることは、腸骨が下にずれないで、前へもぐりこんでしまうことです。
これだと、ヒップが落ちて、背中が丸まった姿勢になってしまいます。

   次のような実験をしてもらうと、腰が入った良い状態が理解できると思います。
最初に、普通にして、或は中心軸を下に、左右軸を上にずらすように意識して、両脚を少し開いて立ってみてください。
その状態で、誰かに前からドンと肩あたりを強く押してもらってください。 たぶん、バランスが崩れて、グラグラっと後へ崩れてしまうかもしれません。
次に、今とは逆に、ここで説明しているように身体の中心軸を上へ、左右軸を下へずらすように意識して同じことをやってもらってください。
力を入れて身構えなくても、足が床に吸いついているかのように、バランスが崩れなかったら、その時あなたは腰の3軸のずれが出来ているのです。
   

身体を3軸に分ける

  私たちの身体を2つの部分に分けるとすると、皆さんはどのように分けるでしょうか。
上と下、右と左、前と後、内と外・・・いろいろと考えられますが、多くの方は上と下、つまり上半身と下半身とに分けるのではないでしょうか。
それは身体のヨコ割りということで、現在、官公庁などではタテ割り行政が批判されていて、ヨコ割り行政にするように、などと言われていますね。
運動をするときにも、下半身をしっかりさせて上半身を動かす、武道や健康法などではそれを“上虚下実”と言ったりしますが、それが一般的、常識的な教え方だと思います。
しかし私は、身体を上半身と下半身に分けてしまうと、運動の動きが重くなり、特に身体を回転する場合は、身体をねじる動作になってしまい、運動のバランスが悪くなってしまうと考えています。
運動をする場合には、身体をタテ割りにして身体の動きを考える、そして回転する時には身体を“ずらす動作”をすることが重要であると考えます。
そこで、どのようにタテ割りをするかを説明します。

 身体の中にタテに3本の軸をイメージしてください。
1番目の軸は、頭のてっぺんから尾骨まで、具体的にいうと、頭蓋骨から頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨、その先は骨がないので骨盤底筋という筋肉群でつないで身体の前面に回り込み、恥骨、次も骨がないので下腹筋、上腹筋とつないで胸骨、胸鎖乳突筋などの筋肉でつないで、頭蓋骨にループ状に戻ってくる身体のセンターラインです。
センターと言っても、背骨だけではないことが重要です。
私はこれを、第1軸、或は中心軸と言っています。
2番目の軸は(左右どちらからでもよいのですが)、左上肢から、左肩、左肩甲骨、左鎖骨、そして直接つながっていませんが、左腸骨、左下肢へと続くライン、私はこれを第2軸、或は左軸と言っています。
そして、3番目の軸は同じく右側のライン、私はこれを第3軸、或いは右軸と言っています。

 上体を作っているのが第1軸で、第2軸と第3軸で身体を動かすのです。
重要なことは、いかにこの3つの軸をバラバラに、そして関連をもたせて動かすかということになります。

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