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学院長ブログ

2010.6.10 社交ダンス体質

 学院に通っているある生徒さんが、先日、血液健康度検査を受けた時の話をしてくれました。
その検査で、いろいろな数値やグラフのデータと共に“もっと身体を動かしましょう”というコメントが出たそうです。
「???」
彼女は、ここ数年社交ダンスを1週間に数日やっているし、以前よりも身体を動かしているという手ごたえを感じているのにおかしいな、と検査官に言うと、
「このグラフの形は、運動の選手やインストラクターとか、つまりプロの方に多く出てくるものです。だから、そういう人達もこういうコメントが出るんですよ。なぜかと言うと、同じ動作をしても身体を非常に上手く使えているので、身体に負担がかかっていないからです。だから、疲れても身体に溜まらないのでしょう。」
ということで、運動不足というわけではなかったようでひと安心。
「あなたは社交ダンスを踊っていて、きっと身体を効率よく上手く使っているんですね。交感神経と副交感神経のバランスがものすごく良いです。」
と言われて、彼女はとても嬉しかったという事です。

“もっと身体を動かしましょう”というコメントは、データの使い方に問題があったのでしょうか。
この話の中には、私がこの日記で今までに書いてきたいろいろな事が含まれていると思います。
社交ダンスは、運動量の多い少ないが問題ではなく、運動の質が大切なのですね。
事実、彼女は最近目ざましく上達していると私は感じていましたので、まさに社交ダンス体質になっているということの証明であり、とても納得のいく話でした。
彼女だけでなく、学院の他の皆さんも同じ検査をしたら、同じような結果が出る方が大勢いるのではないかと、私は思います。

2010.6.6 近くのレストランでひと休み

 学院の近くに、雰囲気と味が良い私のお気に入りのイタリアンレストランがあります。
生徒の皆さんの中にも、レッスン後にお茶を飲みに立ち寄っている方もいらっしゃると思いますが、私もメダルテストの帰りなどに生徒の皆さんと入ったりしています。
こういう店は1人では入りにくいようなのですが、時々レッスンの合間に休憩と気分転換の為に1人で入っています。
寂しげな光景に見えるようですが、かえって1人だと店内のいろいろな方と話ができる時もあって、結構楽しい時もあります。

私が1人でいると、眼のギョロッとした背の高い店長さんがよく話しかけてくれます。
そのせいか、昨年の暮れには おせち料理をすすめられて買ってしまいました。
しかし、その おせち料理を持って正月に知人宅に年賀に行ったところ、皆にとてもおいしいと評判がよかったので、それを店長さんに話すととても喜んでいました。
その店長さんは、今春松戸の方へ転勤になってしまい、少し寂しく感じています。
ある日、私の席を通りすがりに、「お先に」と声をかけてきた若い女性がいました。
全く知らない顔だったので、「誰だろう」と不思議な顔をしていると、「あら、いつも店内でお見かけしていたので、私って勝手に知り合いの方だと思い込んでいて声をかけてしまったの。どうもすみません。」
その後、気をつけてみると、彼女も1人でよく来ていることに気がつき、店で顔を合わせた時は時々話をするようになりました。
世の中にはそそっかしいというか、面白い人がいるもんですね。
  この店の店員は学生アルバイトが多く、皆笑顔で明るい子が多いな、と感じているせいか、馴染みの店員が多くいます。
その中の1人、大学2年生の彼はとても感じがよく、私から時々話しかけたりしていましたが、いい歳のおじさんから声を掛けられても迷惑なのかな、と少し気になっていました。
ところが先日、ドリンクバーを取っていると後ろから突然声をかけられました。
「守田さん、会えて良かった。私は大学が忙しくなったので、今日でこのバイトは終わりなのです。ぜひ最後に守田さんにお会いして、ご挨拶をしたいと思っていました。」
寂しいけど、嬉しかったですね~。
そして、しっかりしていて、将来有望な学生ですね。
そういえば今頃は、学生アルバイトの入れ替わりの時期です。
寂しくもあり、楽しみでもあります。

2010.5.30 コンタクト(2)

 次に、②ボディコンタクトを考えてみます。
社交ダンス界では、お腹をお互いにしっかり付けてワンピースになって踊れ、と言う言葉を聞く場合が多いのですが、これは糊で貼りつけたようにして2人が1つになって踊るのだと勘違いしないでください。
1人1人別な身体が、同じように身体を動かして同じタイミングで踊る為のコンタクトなのです。
ハードなコンタクトになると、身体全体に力が入って、全身の躍動感が出せない窮屈なダンスになってしまいます。
ですから、お腹のコンタクトは、お互いの服が触れてはいるが身体は触っているかいないか位の状態が理想的です。
しかし、そのような状態はプロのトップクラス同士でないとなかなか難しい事なので、私は生徒さんには、あまりコンタクトの意識はさせないで、むしろ少しくらい離れてもいいから伸び伸びと身体を使うように言っています。
それでも、あまりルーズに身体が離れすぎては当然上手く踊れませんから、気を付けてください。

お腹のコンタクトはピッタリとつき過ぎてはいけないと言いましたが、他にも理由があります。
社交ダンスが踊れる皆さんは、男性と女性とが真正面に立っていないという事は解っていると思いますが、おおよその感じで身体半分くらいお互いに左へずれています。
しかし、踊っている間に、アウトサイドパートナー(右足を相手の向かって左外側へステップする)とか、ロックステップ(足を交差するステップ)とか、プロムナードポジション(2人でV字型で前進する)とかでは、おおよその感じで更に左へ、合計で3/4位左へずれます。
しかし、逆に相手に対して右側へずれる事は絶対にありません。
つまり、お腹のコンタクトは横方向には随時少し移動しているわけですから、ピッタリと付けてはいけないわけです。
よく、男性がお腹と右腕で女性を抱えている人がいますが、これではお腹のコンタクトをずらす事ができないので、初心者の方を除いては上手く踊る事が出来ないので注意してください。
以上のように、2人のお腹は横方向にずれますが、上下方向には絶対にずれてはいけません。
リードと勘違いして、お腹で女性を押す人もよくいますが、これも当然悪いコンタクトです。

2010.5.21 コンタクト(1)

 掲示板にコンタクトの話が載っているので、今回は私も社交ダンスのコンタクトについて考えてみます。
コンタクトとは、社交ダンスを踊る時に男性と女性が接触している身体の部分の事です。
ワルツ等のスタンダード種目では次の4ヶ所のコンタクトがあります。
①男性の左手と女性の右手
②ボディ、つまり2人のお腹
③男性の右手・右前腕と女性の左肩甲骨・左上腕
④男性の右上腕と女性の左手・左前腕
これらの身体の部分が全体でバランスのとれたコンタクトになり、ほぼ一定の状態を保ちながら踊っていくわけですが、それが他のダンスに比べて社交ダンスの一番難しいところと言えるでしょう。
ですから、男性と女性とである程度正確で、身体を上手く使ったコンタクトができて踊れると、2人で一体感を感じたとても楽しい社交ダンスを踊れるわけです。
逆に、コンタクトを不正確に、つまり窮屈すぎたり、身体の使い方が悪い状態で踊ると、他のダンスに比べてとても低レベルのダンスになってしまい、ただの風俗になってしまうでしょう。

それでは、①男性の左手と女性の右手のコンタクトを考えてみます。
手には力を入れないが、しっかりと握ります。
つまり、“つかむ”のではなく、“握る”ことがポイントです。
よく、男性が親指と人差し指で女性の4本の指をつかんでいる方がいますが、つかむ動作をすると、手に力が入って、女性の手を痛めます。
親指に対して小指・薬指を使うと握る動作になり、柔らかく女性の手とコンタクトができます。
又、男性の左肘と女性の右肘は完全に力を抜き、肩の力、つまり三角筋・僧帽筋・大胸筋なども力を抜いてください。
それらに力が入っていると、男性の左手と女性の右手のコンタクトによって、お互いの肩や肘を痛める原因になります。
一般の方でも、競技会に出ている方でも、この原因で肩とか肘を、場合によっては肋骨までも痛めている方が少なからずいるようです。

2010.5.2 専科について

 昨年から専科を開始しましたが、このクラスがどういうクラスであるかという事をご紹介いたします。
それを説明する上で、2つのポイントがあります。
今年の専科は、2月からワルツ専科とフォックストロット専科の2クラスを行っていて3ヶ月が経過しましたが、両クラスともベーシックのグループ、つまり中級で行う1日目のグループだけを延々と練習してきました。
しかし、皆さんからは不満が出るどころか、逆に一生懸命で、このままあと6カ月でも1年でも同じことをやっていても黙々と練習し続けるのではないかと思うくらい熱心です。
一般には、社交ダンスを習っていると、もっといろいろなステップをやりたいと思い、気が散りやすいのですが、専科のレッスンを通じて基本の重要さと楽しさを知ってもらえて、同じ事を何回も何回も根気よく練習し続ける事が上達の早道である、と皆さんが感じてきているからなのでしょう。
これが専科の第1のポイントです。
このようなレッスンも、自分をまだ未熟な発展途上の生徒だと考えている方ばかりだからできるのであって、自分が上達してきて自信を持つのはとても良いことなのですが、それが自信過剰になってしまうと、このような基本ばかりの集中レッスンができなくなって、その結果、進歩が止まってしまうのだと思います。

又この時間は、“生徒同士で教えない”という暗黙の了解があり、皆さんが自分の身体の動作だけを考えて練習している事がレッスンにとても良い緊張感をもたらしていて、それが皆さんの気持ちが1つになったレッスンができている要因でもあると思います。
更に、一緒に参加している先生方が、率先してそのように練習して、無言のうちに皆さんを引っ張っていってくれている事も見逃せません。
これが第2のポイントです。
このように皆さんが高い意識を持って練習している姿は、私にとって今までやりたかった理想のクラスレッスンに近いものになっていますし、学院が将来進むべき1つの方向ではないかと考えています。

現在のクラスのメンバーは、ここ数年のフォーメーションに参加した皆さんが中心になっています。
フォーメーションの練習と出場を通じて、社交ダンスに取り組む考え方や姿勢が変わってきているのだと感じています。

2010.4.26 3大関節

私は毎日レッスンをしていますが、以前はどちらかというと筋肉を意識した動作が中心でしたが、最近はより骨を意識した動作についてお話をしています。
骨をどう動かすか、つまり関節をどのように上手く動かせるように教えるかが最大のポイントの一つであって、そうしないと真に音楽を身体の内から感じて踊るという動作を身につけさせることができないと思っています。
しかし、多くの場合は身体の内部の動きが分からない、ただ外見だけの教え方がされているように思います。
関節を動かし、又今までの動かし方を変えることによって、ダンスを踊る運動能力が向上しますが、それ無しに練習しても本当の上達は難しいし、或は動かし方を間違えると、逆に身体を壊してしまうことにもなりかねません。
ですから、私たちはある意味では整体師のような方に似ているところがあって、最小限の解剖学的な知識を持っていないといけないと思いますし、そうでないと皆さんの身体を預かっているわけですから、とても危険な場合があると思っています。
これは、他のダンスやスポーツ等でも全く同じ事が言えるでしょう。

  そこで、私たちの身体の関節を考えてみると、大切なのは背骨・肩甲帯・股関節の3大関節です。
誰でも、他人との比較ではなく、本人の中でこの3大関節の中で最も弱いところがあり、そこが上達への最大の障害になっているのです。
私が個人レッスンをする時には、そこを見つけて、本人に自覚させるまでが一つの勝負だと思っています。
多くの場合、その一番問題の関節の動きが直ってくると、他のあちこちの部分の動きも良くなり、ドンドンと上達していくわけです。
 
身体を鍛えようとして、必要以上の筋トレをしてしまうと関節が固まってきて、ロコモティブ・シンドロームつまり、将来寝たきり老人になってしまったり、長生きしても介護の必要な老人になってしまうという考え方があるようですが、私も本当にそう思います。
関節をしっかりと動かすように社交ダンスを練習することは、より楽しくダンスを踊れるだけではなく、結果として80歳、90歳になっても、自由に普通の生活ができる身体を維持できる事に繋がると思います。

2010.3.30 新宿クラスの皆さまへ

  3月は別れの月といわれる場合がありますが、私にとっても今年の3月はとても寂しい別れの月になりました。
新宿の東京厚生年金会館が全面終了になる為に、社交ダンス教室も昨年から終了のカウントダウンがされてきましたが、ついにその“Xディー”が来てしまいました。
最後のレッスン日に、いろいろと皆さんから記念品をいただきましたが、この欄で改めてお礼申し上げます。
私からも皆さんに何かを、と考えていたのですが、それを実現できなくて本当に申し訳なかったと、後悔しているところです。
皆さんからいただいた素晴らしい“胡蝶蘭”の花は、あの夜に車でしっかりと持ち帰って多摩ダンス学院の受付に飾ってあります。

このクラスは、私が大学を卒業してダンス教師になった翌年に初めて持った愛着のあるクラスであり、また30年以上もの長い期間続いてきた最も思い出の多いクラスでもありました。
多摩ダンス学院より長い歴史があり、中には20年・30年と通ってくれた生徒さんが何人もいらっしゃいます。
生徒の皆さんは私と同じくらいの年齢の方が多く、社交ダンスを接点として、同じ時代、同じ青春を過ごしてきたのではないかと思っています。
教師や助手として手伝っていただいた方々、20年以上続いた暑気払い・忘年会などいろいろと面倒を見ていただいた幹事の方々、そして最後まで一生懸命レッスンに通っていただいた方々、これらの皆さんは私のダンス教師としての自信にもなったし、ダンス教師としての勲章でもあります。
これからも、楽しくダンスを続けていってください。
そしてその他にも、30数年の新宿クラスのレッスンに通っていただいた大勢の皆さんの顔も思い浮かびます。

皆さん、長い間ありがとうございました。
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