多摩ダンス学院
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学院長日記〜たかがダンス、されどダンス〜
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■2008.2.3 教える側と教わる側の行き違い

私たち教師が皆さんを教えていて、なかなか思うように言いたいことが伝わらない、或いは、皆さんが一生懸命やっているのに、教師の教えるように上手くできない、と悩んでいる方が多いと思います。

そこには、最も基本的な“感覚”というものの壁がある為で、その壁を知って取り除かないと、教師と生徒さんとのスムーズな技術の伝達ができないのだと思います。

 

その例としていくつかあげてみます。

ワルツを習うと、初めのうちはただ歩くようにステップをしていますが、少しわかってくると、ライズ・ロアーをするようになります。

そして、先輩を見たり、テレビでトッププロのワルツを見ると、豪快に大きく動いているので、もっとロアーをすれば良いと思い、膝が床につかんばかりにロアーをしたりしてきます。

しかし結果は、腰が落ちて、相手は踊りにくく、外から見ても、或いはビデオで見てもテレビで見るのとは大違い、ということになります。

ルンバの場合も、少し踊れるようになると、腰を振るようになります。

これも、上手い人を見ると、大きなアクションで腰を振っているので、本人も一生懸命腰を振ろうとしますが、バランスは悪くなり、外見も良くない、と感じる方が多いと思います。

サンバの場合も、サンバの特徴であるサンバ・バウンスをしますが、何か子供の学芸会のようで、トッププロとは全く違う踊りのように思う方が多いのではないでしょうか。

 

以上すべては、それぞれの種目の一番の特徴ではあるのですが、最も基本的で大事なことが抜けているのです。  

それは、正しく歩くこと、つまり背骨を伸ばして、腰を開いてしっかりと歩くことを身につけることにより、水平方向への動きを大きくすることです。

どの種目でも、水平方向にしっかりと動く、ということを前提としてのロアーであり、ヒップムーブメントであり、バウンスなのです。

つまり社交ダンスでは、今まで説明してきたように、正しく歩くという“感覚”を教師と共有していないと、教える側と教わる側の行き違いが生じて、正しい技術の伝達ができないのです。