多摩ダンス学院
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学院長日記〜たかがダンス、されどダンス〜
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■2008.5.11 競技ダンスについて(3)

競技ダンスを練習することの良い点は、勝ち負けの結果が出るので刺激があり、スポーツ的な楽しさがあるということがいえるでしょう。

本来は、踊ることによって心身が楽しいという、自己満足がダンスの本質であるとは思いますが、もちろん、いろいろな楽しみ方があっても良いと思いますし、以前には学院から何人も競技会に出場させてもいました。

 

しかし、ダンス競技会の現状には大いに問題があるとも思っています。

その最大の問題は、ダンスであるからには当然のことですが、ダンス競技会の審査の基準が全くないということです。

ですから、良い成績の人が本当に上手いのかというと、そうとも限らないのです。

例えば、多くの審査員が基準にしていると思われることの1つが、スタンダード種目でいうと男性のシルエットです。

動きが少しくらい悪くてもシルエットが良ければ、つまり男性のスタイルが良かったり、カッコが良かったりするだけで良い成績がつきやすいのです。

ひどい時は、見た目の年齢が高いと思われただけで悪い成績をつけられるということもよくあります。

その理由は、審査員は(公式戦では)100秒間に14組前後をジャッジしなくてはいけないシステムの為に、1人1人の踊りを比べることが非常に難しく、よほど優秀な審査員でないと、外形を見るだけで審査をせざるを得なくなるからだと思います。

その結果、出場する選手やそのコーチは審査員に良い点をつけてもらえるような踊り、つまりがっちりとホールドを固めるような、外形重視のダンスを目指すようになっているのです。

それが、ダンス競技会で踊られているダンスが、社交ダンスの本質から離れていってしまっている1番の原因だと思うのです。

このような、あやふやな成績のつけ方をしている競技会に、もし様々なことを犠牲にしてまでも練習する価値があるかは、私は非常に疑問に思います。

 

社交ダンスを練習している私たちは、それぞれその目標とするものを持たなければいけないと思いますが、競技ダンスはその中の不完全な1つではあると思います。

学院としても、ダンス界としても、より上級者の為の本当の意味での目標となるものを探さなくてはいけないと思っています。