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2011年3月

タンゴにおける2軸

 久し振りに技術に関する話をしますが、今月の中級はタンゴを行っていますので、中級以上の方はレッスンの復習ということになります。

 タンゴの特徴は、ワルツなど他のスタンダード種目に比べて、シャープな動きから、スパッと歯切れよく静止したと思った次の瞬間、スーッと動き出すという、切れのよい動きであるといえます。
その身体の切れの良さは何からくるかというと、力を入れて作り出すものではなく、関節を上手く動かすことにより生まれるのです。
ダンスに限らず、2足歩行で運動する場合は、すべて左と右の2軸を意識して動くことは近年の学院の一大テーマとなっていますが、タンゴにおいても例外ではありません。
タンゴでは、両足を揃える時にタンゴポジションというものがあります。
つまり、男女共に、左足に対して右足を一足分くらい後ろへずらすのですが、ここで大切なことは、左右の骨盤も同じように前後にずらすように意識することです。
少し勘違いすると、腰を右へ回してしまい、お臍が少し横に向いてしまいますので気をつけてください。
ここまでは、今までのレッスンで説明してきたと思いますが、次のことが今回新たに加わりました。
ずらすのは骨盤だけでなく、左右の肩甲骨・鎖骨をも前後にずらしてもらいます。
つまり、左の肩甲骨・鎖骨に対して、右の肩甲骨・鎖骨を少しだけ後ろへずらすのです。
やはり、その際に気をつけるのは、ホールド全体が少しでも右へ向かないようにすることです。
以上は、外から見てもほとんど解りずらいほど微妙な動きとなるのですが、組み合った人同士にはしっかりとした感じが解るし、この状態でウォーク・リンクやバックコルテなどを踊ると、非常に充実感のある動きを感じると思います。
タンゴにおいては、今述べたタンゴポジションのように、左軸に対して右軸が後ろへずれた形が多く出てきますが、ステップによっては、逆に右軸に対して左軸が後ろへずれた形も出てきます。
それらの動作がタンゴらしい切れのよい動きを生み出すのです。

学院の状況をお知らせ致します

 社交ダンスの生徒の皆さんに、地震が起きた先週金曜日からの学院の状況をお知らせ致します。
当日の金曜夜のクラスは、京王線の不通と電話の混乱の為に、ほとんどの方が教室に来られず、レッスンは中止になりました。
しかし、土曜日以後のクラスは、半数以上の皆さんが出席してくれています。
節電の為に、教室の蛍光灯を半減していますので、いつもより少し暗い教室になってはいますが、
いつも通りの熱のこもったレッスンが行われています。
どちらかというと、車で通っている皆さんが、ガソリンが手に入らない為に来られないケースが目につくようです。
私の車のガソリンもだいぶ減ってきていましたが、今日、ガソリンスタンドに70分ほど並んで満タンにすることができたので、明日からの行動のメドがついてホッとしているところです。
現在は計画停電が実施されていますので、夜に停電になった場合にはレッスンは中止になりますが、運の良い事に、学院はまだ一度も停電はしていません。
尚、20日の日曜日に行われる予定のメダルテストには、いろいろと混乱が予想される為に、多摩ダンス学院として参加を見送ることになりました。
一生懸命に練習されていた皆さんには申し訳ありませんが、次の目標に切り替えて頑張ってください。
 早く以前のように、生徒の皆さん全員が教室に通えるようになると良いですね。

東北関東大震災のレッスンへの影響について

今回の東北関東大震災で亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈りいたします。

さて、この大災害の影響により、現在、東京電力による計画停電(学院の所在地は第2グループになります)と京王線の部分運休が実施されていますが、それに対する、学院の社交ダンス教室としての対応を皆さんにお知らせ致します。

 


 午前、午後に行われているクラスレッスン及び個人レッスンは、計画停電、京王線の運休にかかわらず、通常どおりにレッスンを行います。
夜に行われているクラスレッスン及び個人レッスンは、京王線の運休にかかわらず、計画停電がその時間帯に実施された場合はレッスンは行いませんが、計画停電がその時間帯に実施されない場合には通常通りにレッスンを行います。
個人レッスンを受けていて、京王線の運休で教室に来られない方もいらっしゃると思いますが、その場合には担当の教師との連絡をしっかりとっていただきたいと思います。
また、ご自分の在籍するクラスレッスンを受けられない場合は、その月の他のクラスへの振替出席ができます。
社交ダンス以外の教室に関しては、それぞれの先生方にお問い合わせください。 

なお、詳細は本サイトのトピックス欄でお知らせ致します。

単純がいいのですが

 私は以前、レッスンの時にたった一言の単純な言葉で生徒さんを上手くさせられたらいいなあ、それこそが究極の教え方なのではないかと考えました。    
たぶん、教わる皆さんも同じように考えていると思います。
しかし最近は、それは夢の話で、現実には無理なのではないか、と思うようになっています。
なぜならば、身体の微妙な動きを伝えられる言葉というものがなかなか無いのと、同じ言葉でも人によって感じ方がぜんぜん違う場合があるからです。
日常生活での常識的な話をしている場合には、自分の意思を他人に伝えられる言葉はある程度あると思います。
しかし、私たちが社交ダンス教師として皆さんに技術を教える時に、いかに言葉の数が足りないか、と思い知らされるのです。
例えば、ワルツのソフトでダイナミックな動きを伝えようとしても、とても一言二言でその身体の動作を正確に伝える言葉は見つかりません。
ですから、私には、よくあるワンポイントレッスンというものはできないのです。
そこで、それを伝える為に「ああだ・・・こうだ・・・」と長い説明をすることになります。
私などは生徒さん達に「説明が長すぎる」「話が難しい」などと思われているのでしょうね。

 相対性理論で有名なアルバート・アインシュタインは「なにごとも、できるだけ単純であるほうがいいが、単純化はよくない」と言っています。
トッププロの踊りや、私が皆さんに求める最終的なイメージは、とてもシンプルで単純なものなのです。
上手い人ほど自然な動きをしているのです。
アインシュタインの言葉を社交ダンスに置き換えると、「社交ダンスはできるだけ単純に踊った方がいいが、それを教えるのには単純化はよくない」ということになりますか。

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