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2011年10月

首の動き(2)

それでは、社交ダンスのスタンダード種目を踊る時の首の実際の動きについて考えてみます。
レッスンの時に、「顔を左に向けてください」「顔は右に向きましょう」などとつい言ってしまいがちですが、これは正確には、「首を肩に対して背骨から左や右に回す」動作であると考えてください。
首の動きについての重要なポイントは2つありますが、その1つは“首を向けるのではなく、首を回す”ということです。
つまり、外見的に首を右に向く、左に向くではなく、内感的に首を背骨からどのように動かすかということが重要なのです。
脚(あし)はその基点である骨盤から動かす、腕はその基点である鎖骨・肩甲骨から動かす・・・ということは皆さんは分かっていると思いますが、首についても同様に、背骨から動かさなければいけないのです。

ポイントの2つめは、タンゴ以外は“首は常にわずかづつでも動かしつづける”こと。
動きを止めて肩とセットにしてしまうと、身体が固くなってしまいます。
首を背骨から常に動かし続けていると、全身が柔らかく動き、さらに顔の表現力がついてきます。
よく見られるのは、シルエットを崩すまいとして、上体つまり首と肩と両腕をセットにして固めて、脚でそれを運んで踊っている姿ですが、こういう方は、「上体の力を抜きなさい」と言われても、絶対に力を抜くことができないのです。
当然、腰が抜けて骨盤が不安定だったり、姿勢が悪くて背骨が伸びていなかったりしていても、首の良い動きはできません。
肩に対して首を動かすだけでなく、逆に首・背骨に対して肩が回る場合もあり、この両方の動きが組み合わされて身体が回転していくのです。

首の動き(1)

 社交ダンスを踊る上で、他のダンスやスポーツと同様に首の動きはとても重要ですが、特にボールルーム種目でのトッププロの女性のネックラインは、とても大きくて美しいものです。
しかし、外見上の美しさだけに目がいきがちですが、“首の動き”というものは、上手い人ほど身体全体の動き(ムーブメント)にも大きな影響を与えています。
そしてそれは、女性の専売特許のように考えられていると思いますが、男性についても全く同じことが言えるので、男性もしっかりと研究してほしいと思います

これからの話は、初心者から中級者までの方には少し難しいし、そこまで考える余裕がないかもしれませんが、上級者を目指している方は、ぜひ知っていてほしいと思います。

  先ず、“首の動き”を考える上で、外見から考えるとそのとおりに首の動きなのですが、首を構造的にみると背骨の一部である頸椎(けいつい)
ということなので、首の動きとは背骨の動きであると認識することが重要です。
ですから、姿勢の悪い状態、つまり背骨が伸びていないと良い“首の動き”は不可能だということになります。
ラジオ体操で、首の体操があります。
首を前後に倒す、首を左右に倒す、首を回す・・・などがありますが、これらの体操を単に肩の上に乗っている首だけの動作として行うことは、あまり意味のないこと、或は身体を痛めることにもなりかねないと思います。
首の体操は、背骨を伸ばす、背骨を骨盤から回す、という運動だけで十分だと私は思います。
ですから、私は首の準備体操としては、首を上へ伸ばすことと、肩に対して首を左右にねじり上げることしかやりません。

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