文章の後半部分に関して、私も非常に残念に思うのですが、現在、社交ダンス界全体としてもそのような体質があるのは確かではないでしょうか。
ですから、このような虚しさは、私も含めて社交ダンス教師は皆さん多かれ少なかれ経験していることだと思います。
もしかしたら、昔と違って現代は社会全体がそういう雰囲気になっているのかもしれませんね。
社交ダンスは、純粋に上手くなりたいと思って習っている人も多いのですが、社交ダンスという名前からして、他のダンスに比べて仲間作りの為にやっている人も又多いのも確かでしょう。
そのような方々はレッスンの良し悪しに関係なく、人間関係等で簡単にサークルや教室を変えてしまったりする場合があり、一生懸命に教えている私たち教師はとても寂しい思いをするわけです。
もちろん、それが悪いとは言いません。
それよりも、私はレベルの低い場合は別として、レベルの高い“社交ダンス”でも“社交”という言葉が使われている事にとても疑問を持っています。
ですから、欧米と同じように、“ボールルームダンス”で良いのではないかと思います。
しかし現実的に考えると、日本では“社交ダンス”の看板を出さないと新しい生徒さんが集まらないわけですね。
世界一多いと言われている日本の社交ダンス人口には、そのように大きく分けて“何が何でも上達派”と“楽しく仲間づくり派”とがまさに混在しているということを考えて、皆さんがサークルや教室を選ぶ場合に、その会員の人たちをしっかりと見極めないといけないと思います。
一般的にいって、サークルは“楽しく仲間づくり派”が中心で、教室は“何が何でも上達派”が通う場所だと思います。
もちろん、教室的サークルもあれば、サークル的教室もあります。
私たち多摩ダンス学院の教師は全員、生徒さんには“何が何でも上達派”を求めていますので、よろしくお願いしますよ。